2月の節分のころの年中グループの指導の様子をご紹介します。
2月といえば、「節分」です。季節の行事に絡めて、「鬼の的当て」を使ったゲームを行いました。今回の的当てでは、「みんなで協力して的にたくさんの球をつける」ことにしました。
遊び方は
1.スタッフが「だるまさんが拾った(だるまさんが転んだの別のバージョンです)」と言う間に子どもたちは部屋のあちこちにあるボールを拾い、スタッフが振り向いた時に身体を静止させる、
2.「だるまさんが・・・」と再度始まったらまた子どもたちも動いて、マジックテープでつく鬼の的当てに、ボールを投げずにつけるを5回繰り返す
という流れでした。
子どもたちに伝えたルールは次の3つです。
①一回に持てる球の数は2つ
②「拾った」と言った後には、動かない
③「拾った」と言った後に動いたら、一回休みコーナーで過ごす
身体を思いっきり動かすことと、止めることを意識する、ルールや小さなペナルティーを受け入れる、そして勝敗を受け入れることがまだ難しい段階の子どもたちにまずは協力してゲームに参加する楽しさを体験してもらうことをねらっています。
鬼があらかじめ持っている球よりも子どもたちが多く球をつけられたら子どもたちの勝ちです。
秋頃までであれば、両手で抱えて的に向かいたかっただろう子や、一回休みになったら「もうやめた!」と言っていただろう子たちも、2個までのルールだからと意識し、「拾った」の「ひ」が聞こえてきたら静止しやすい体勢になり、一回休みコーナーに行っても休んだらすぐ参加するなどそれぞれの成長がうかがえました。
さらに、鬼に勝つためにはどうしようかと意見を向けたら「球がもっとあるといいね」と子どもたち。そこでシール付きのフェルトの四角や丸などパーツを用意し、オリジナルの顔入りの球づくりをしました。シールのラベルの端に目線を集中させてはがし、細長四角をたくさん使って髭のある鬼にしよう、目は青にしようかな、などそれぞれが想像を膨らませて作成することができました。