沿革
1998年(平成10年)に、LD児・者の親の会で活動していた親達と、当時交流のあった専門家たちが活動をスタートさせました。発達障害が社会に広く知られる前から、当地にて活動しており、2024年度で27年目になりました。LDやADHD、ASDなど、“障害”とされる部分は軽度でも、周囲の適切な理解と対応が必要な方たちを主な対象とした相談、指導機関です。どちらにお住まいの方でもご利用いただけます。横浜市だけでなく、川崎市、相模原市、東京都町田市、東京都八王子市などから大勢の方にご利用いただいています。
フトゥーロの3つの理念
Ⅰ:直接的な支援
発達に遅れや偏りを持つ幼児から成人まで(※)のご本人と保護者に対して必要な支援を行います。※成人に関してはフトゥーロの指導を継続して受けている方を対象としています。
①丁寧なアセスメント
心理検査・認知検査及び行動観察、保護者からの聞き取り、フトゥーロで制作したソーシャルスキルや、ライフスキルなどのチェックリストの記入結果を踏まえて総合的にアセスメントを行います。特に読み書き等の学力の検査を多数行うことができます。
フトゥーロで受けられる検査一覧
知能・認知検査 | WISC-Ⅴ(ウィスク・ ファイブ)、WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)、田中ビネー、KABC‐Ⅱ(ケー・エービーシー・ツー)、DN-CAS(ディーエヌ・キャス)など ※WISC-Ⅴではなく、WISC-Ⅳでも対応可能です。 |
読み書きの検査 | CARD(カード)、ELC(エルク)、URAWSS-Ⅱ(ウラウス・ツー)、WAVES(ウェイブス)、LCSA(エル・シー・エス・エー)など |
社会性、生活能力に関しての検査(保護者への質問紙) | 第3版 SM社会生活能力検査、Vineland(ヴァインランド)Ⅱ適応行動尺度など |
フトゥーロで行っている検査については こちら もご覧ください。
②その子に合った支援プログラムと継続的な支援
アセスメント結果をもとに長期目標、短期目標を立てていきます。基本的に一年間同じスタッフが継続して担当します。
フトゥーロの定期指導では週に1回または2週に1回程度の頻度でお子さんに通っていただき、読み書きの基礎、学習面、社会性などのトレーニングを行っています。幼児(小学校入学前)のお子さんと、小学生のお子さん、中高生のお子さんとで、ご利用にあたっての流れが異なりますので、それぞれのページをご覧ください。 |
③支援の発展と般化
1年間の終了前に保護者と、今後の課題や指導形態変更の必要性の有無などのご相談をします。療育指導後の余暇支援としてのサークルもあります。ご希望や必要に応じて園や学校訪問も行います。
Ⅱ:間接的な支援
発達に遅れを持つ児・者が社会に理解され、支援が広がるように外部へ発信しています。
①園や学校への巡回相談や研修会講師
神奈川県、東京都を中心に、幼稚園、保育園、小学校への巡回相談や、全国の研修会講師を受けています。
②出版物の発行
ソーシャルスキルやワーキングメモリー、実行機能、読み書きの基礎に関しての教材や書籍を出版しています。
(詳細「出版物」参照)
Ⅲ:自己研鑽
スタッフは指導、支援に必要な知識や技術を習得するばかりではなく、対象児・者の人間的人権を尊重し、温かみを持って受容、対応できる人物であるように自己研鑽しています。指導や相談にあたるスタッフの資格は「公認心理師」「臨床心理士」「特別支援教育士」「特別支援教育士SV」「保育士」「小学校・中学校教諭」などです。
①事業所内研修の実施
②外部専門家によるスーパーバイズ
③外部研修への参加
④学会発表による実践研究や研修会での報告
スタッフについては こちら もご覧ください。