フトゥーロには中学生対象のグループが3つあります。そのうちの1つCグループについては以前紹介しました。
https://futuro.or.jp/2018/09/22/中学生グループの様子①/
今回紹介するBグループには今年度、男子5名、女子3名計8名が参加しています。Cグループと同様月に1回、日曜日の10時半から1時までの活動です。このグループの目指すところは「自立に向けての小さな準備」です。具体的には①与えられた役割に責任を持つ②時間・空間・お金を管理する。③家庭内アルバイトの3本柱があります。5回シリーズでその活動内容をお伝えします。
今回は「家庭内アルバイトをして2月の外出のための資金を貯めよう!」という取り組みを紹介します。このグループが一年を通して取り組むのが家庭内アルバイトです。この活動は家庭の協力が必須です。指導開始時にお子さんと保護者の方とで話し合い、家庭でできる仕事を決めてもらいます。契約書を作成し、契約に従ってお手伝いを開始します。
そして、ひと月働いてもらった給与を毎月の活動日に持参し、フトゥーロ銀行に預け記帳をおこないます。一年も半分を過ぎると増えていく残高にさらにやる気が加速します。
保護者からは「この制度のおかげでお手伝い習慣が定着した」「学校に足が遠のいた時期、家でゴロゴロしていることが多かったけれど、風呂洗いのお手伝いだけはしっかりやっていた」「責任を持って手伝いを続けることで自信がついた」などなど、やらせて良かったといった声を聞くことができました。
そして、いよいよ2月の外出では家庭内アルバイトで貯めたお金を使います。今年は横浜のコスモワールドに行くことになりました。家庭内アルバイトで貯めたお金がアトラクション代とお土産代となります。自分が貯めたお金で遊ぶわけですから、大人になった気分です。このBグループを卒業して高校生になる人の中には、家庭内アルバイトの成功を機に本物のアルバイトをしてみたいな、と思う人も出てきました。家庭の中ではありますが、責任を持って働いた経験が、自立と社会参加に生かされればいいなと思います。次回は「事前学習、イメージトレーニングの大切さ」をお伝えします。
(中学生グループ担当 三島)