今回はある年長さんグループの様子をご報告します。週1回行っているこのグループでは、7月から少しずつ準備をし、8月末にお母さんたちを交えて夏祭りを行いました。
金魚すくいやさん、あみだくじ屋さん、玉入れ屋さんという3つのお店を成功させるために、本番に向けてみんなが準備をがんばりました。
準備はだれがどのお店を担当するかの話し合いから始まりました。予め第二希望まで考えてもらったことで、他の子と希望が重なってしまったAくんが「移ってもいいよ」と言ってくれたり、「Aくん一人だと大変だよ」とBくんがAくんと同じ店に移ってくれたり。そして担当が決まってからは相談しながら分担作業をしました。彩りを考えた看板を作ったり、お客さんにプレゼントする景品(紙皿飛行機や紙皿コマなど)を作ったり、一人ひとり色々な作業に取り組みました。
あみだくじ屋さんはくじのシートを作り、くじの道をきちんと鉛筆でなぞれるように練習しました。
自分の作業がどこまで終わったかをお互いに報告し合ったときは、みんなの前で話すのがドキドキなCちゃんもがんばって報告できました。そのほかお店のセリフもみんなたくさん練習して、いよいよ本番当日になりました。
当日、それぞれのお店の店番役は一人ずつ順番に担当しました。お客さん役のときは、お店のチケット2枚ずつとどこのお店でも使える「何でも券」3枚をお財布に入れて回ります。どこからまわるか、「何でも券」をどのお店で使うかはそれぞれの考えどころです。当日はお母さんたちによるフルーツポンチやさんも登場しました。
金魚すくいのポイは牛乳パックとキッチンペーパーで作りました。厚い紙を切りホチキスでしっかりと止めるのが難しかったです。
お店屋さんも、お客さんも真剣そのもので、楽しい時間はあっという間に過ぎました。描く、折る、切るなどの作業スキルと、相談する、伝える、予定を立てて行動するなど、小学校生活で必要になるスタディスキルをたくさん経験した子どもたち、年長さん後半に向けてステップアップできました。