フトゥーロでは、この年齢のお子さんたちへの指導は個別指導のみを行っています。「家族以外の大人と信頼関係を築き、他者から学ぶことの楽しさ喜びを感じられるようになること」、「心理検査の結果や行動観察を踏まえて、お子さんの発達段階や興味関心に合わせた課題を設定しながら成功体験を積みかさねていくこと」この2つが、限られた指導時間の中で、この年齢のお子さんたちには大切だと考えるからです。
指導に通い始めてしばらくは、担当スタッフと1対1で行いますが、担当スタッフと安定した関係が築け、傾聴注視して課題に取り組むことができてくると、他のお子さんと場を共有しながら取り組む時間も作っていきます。以下、二人のお子さんを二人のスタッフで担当している、個別指導の様子です。
始まりの会・・・この日は、3までの数を認識する練習をしました。動物ごとにお家に入れて、カテゴリーを意識することも同時に行います。もう一人のお子さんは相手のお子さんの様子に注目しながら順番を待っています。
個別課題の時間・・・手先の巧緻性や視覚認知能力を高める課題を行います。何からやるか、自分で選ぶ機会を作っています。
運動・・・この日は、体の動きがスムーズになるように両手両足の交互運動を行いました。足、手など体の部位名を聞きながら体を動かします。
その他には、手遊びやリズム遊びの中で模倣(まねすること)や言語理解や表現能力の向上、おやつや工作で手先の巧緻性やコミュニケーション能力など、一つの場面にそれぞれのお子さんに合った複数の意図を設け、かつお子さんたちが楽しみながら参加できるように工夫しています。(スタッフ:安住)