フトゥーロではさまざまな読み書きの検査を受けていただくことができます。発達の全般的な状況を把握するためにはまずWISC-ⅣやKABC-Ⅱなどを受けてみることをお勧めしていますが、読み書きが特に苦手なお子さんは、WISC-Ⅳに加えて、下記の検査をいくつか組み合わせて受検されることをお勧めします。(スタッフ:鈴木)
①CARD(カード)
小1~小6のお子さん対象の「読み能力」検査です。実施時間は約 70 分と長めですが、その分細かい情報の把握ができます。内 容は、語彙、読み方の傾向、音韻認識、文の中 から単語を取り出す力、意味理解力、関係性や心情をとらえる力などを評価しています。読むことに苦手さがあるお子さんだけではなく、(国 語や道徳など)文章を読んで心情を捉えることに 苦手さがあるお子さんにおすすめです。
②URAWSS(ウラウス)
小1~小6のお子さん対象の「読み書きの速さ」を評価する検査です。実施時間は 30 分ほどですので、比較的お子さんへの負担が少なく、読み書きの速さを評価することができます。この検査は、読み書きの速さを評価対象としており、音韻意識や読解力といった情報は得られないため、他の検査と組み合わせて実施することが多いです。
③ELC(エルク)
小2、小3のお子さんが対象の「読み能力」検査です。 20 分ほどで実施ができるのでお子さんへの負担は少なく、音韻(文字と音の関係性)処理能力、文字を音に変換する力(※ディコーディング)、音読の傾向、読みの速さなどの評価が可能です。パソコンを使って行う検査ですので、お子さんはゲーム感覚で取り組めます。
④WAVES(ウェーブス)
小1~小6のお子さんを対象とした「視覚認知」検査で実施時間は約 30 分です。読み書きを行う上で大切な視覚認知力(文字の 形を捉える力)を評価します。形を正確に捉える力 や、目と手の協応といったものを測ります。読み 書きの苦手さや、不器用さのあるお子さんにもお すすめです。