A君は、会話を続けるのは苦手ですが、笑顔が素敵な癒し系の6年生です。昨年から一緒に指導を受けているB君ととても仲良しです。ペア個別という指導に参加しています。
その日、B君は学校の用事で指導に来られず、A君は空っぽの机をじっと見つめていました。「学校の用事で来られないんだって。」とスタッフから理由を説明したところ、考えている様子がありました。指導も終盤にさしかかった頃、突然「Bくんに手紙を書きます。」と言いだしました。今まで、自分からその様な手段で働きかけることのなかった彼の発言にビックリしました。お母様によると学校で手紙のやり取りをかなり前に経験したことがあるとのことでしたが、この時、彼の中で何かひらめくものがあったようです。そして本当に家で書いて来て、次の指導の時に渡していました。自分で便箋を選んで書いたそうです。意図せぬところで子供の中では様々な経験が一つひとつ繋がっていくことを教えてくれる出来事でした。(スタッフ 森安)